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なぜ中板橋なのか・・・
昨日noteを初投稿しましたので、その勢いで今日も書いて見ようと思います。
前の投稿でも触れましたが、お店の場所は「なぜ中板橋なのか?」という質問はかなりたくさんされました。
お客様「どうして中板橋にお店出そうと思ったんですか?」
私 「家が近いから・・・」
お客様「・・・・・・・・・・・・・・・・・。そんな理由!?(失笑)」
という、くだりを過去に何度やりとりしたでしょうか。他にも理由がいくつかありますが、基本はこれですね。だって自宅近くに行きたいようなお店があまり無かったという出発点ですからね。
ご来店頂いたことのない方に向けて、ちょっと説明したいと思います。
1 ROOM COFFEE は東京・池袋から埼玉西部・小川町を結ぶ東武東上線で池袋駅から4つ目の駅「中板橋駅」が最寄駅です。繁華街でもオフィス街でもなく、都心部に近いことは近いローカルタウン。電車で4駅の所に、日本で2番目の乗降客数を誇る池袋駅があるとは到底思えない静かな街、中板橋。
スーパーや商店街もあるので普段の生活には困らないし、何か必要なものがあれば池袋まで行けば大抵揃うし、遊びに行くにも渋谷方面、銀座方面いずれも30分程度で行けてしまうのでとっても便利。でも、逆に言うと、ちょっと行くだけでお店の選択肢が無限大にあるからなのか、他にも要因があるからなのか定かでは無いけれど、飲食店の選択肢は多くはない感じ。賑わっているお店はあるものの、どちらかというと居酒屋さんや、ラーメン屋さんが多いイメージの街。
中板橋駅前で長年営業しているドトールコーヒーはあるけれど、いわゆる昔ながらの喫茶店は減少傾向。板橋区全体を見ても、いやいや城北エリア(文京区・豊島区・北区・荒川区・足立区、そして板橋区)を見ても、名前が思いつくカフェ的なお店はごくわずか。この辺に長く住んでいる方々のほとんどは『え!?中板橋にカフェ!?」みたいな感じだったのではないでしょうか。
10年前であれば開業するお店を見る度に、私自身もそんな風に思っていました。
一方で、私は勤めている飲食店への通勤は電車を利用しておりました。帰りの電車はたいてい24時過ぎ。たまにちょっと早くても22時過ぎ。そんな帰宅時間の毎日を過ごしながら、中板橋駅に着いた電車からはたくさんの人々が一気に押し出されるように降車します。
(余談ですが、中板橋駅のホームは池袋寄りの端にしか改札口が無いので、より改札口に近い一番後ろの車両(下り電車の場合)に乗る人が多く、中板橋駅で満員状態だった車両の乗客がスッカラカンになるぐらい降車します。)
たくさんの人が住んでいる、そして「居ない」と真しやかにささやかれている若い年齢層だって、間違いなくたくさんいる。この大勢がお店の存在に気づき、そして魅力を感じれば、業態に関わらず成り立つんじゃ無いかとも思っていました。
特にカフェ業態なんて競合するお店が無いから、ブルーオーシャン(当時この言葉が流行ってた気がする)だなと。
そうこうしている間に時代は流れます。世の中にスマホが登場し、そしてtwitterやらfacebookという新しい情報ツールが世の中に台頭し始め、誰かが流してくれる情報が向こうから勝手にやって来るようになりました。
飲食店を開業するには立地が良い(一般的には人通りが多いとか、視認性が良いとか、その他諸々)に越した事はありませんが、twitterとfacebookの出現により、今までの飲食業界の常識は絶対に変わる!それまでは自分でも懐疑的だった「中板橋での開業」ですが、このツールを活用できれば中板橋でも大丈夫!!と確信する瞬間があったよう思います。
1)開業するなら、電車通勤の必要がないぐらいの自宅近くで。
(自宅近くに、行きたいと思えるお店が欲しい)
2)中板橋駅周辺にもメインの客層になるであろう年齢層はたくさん住んでいる。(若い人が居ないのではなく、若い人が行きたいと思うお店が少ない)
3)twitter,facebookという情報拡散ツールがある。
(店頭を通る人ではなく、外部からの集客の可能性)
ということで、主にこの3本立てて「中板橋」で開業です。基本的にはこの3つを踏まえて、自分のスキルからメニュー構成を考え、業態を最適化して(開業してからも最適化を模索し続ける日々)開業を決意しました。