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お店をやるつもりは無かった話
「ずっとお店がやりたかったんですか?」という質問もよく受けます。
「いや、そんなつもりは無かったです・・・。」
「ずっと」と言われてしまうと、ホントにそんなことはないんですよね。
飲食店でのアルバイトが楽しくて、大学3年生ぐらいから飲食ビジネスに興味を
持ち始め、4年生の前半には在籍して土木工学科とは無縁の飲食業界で
行こうと決めていました。さすがに周囲にそんな人間は誰も居ませんでしたし、
研究室の教授からも「内山君の人生だから、好きにしていいんだけど、
今までこんな学生居なかったなー。笑」と言われて卒業しました。
とは言っても「お店をやりたい」という感じではなく、
投資マネーが飲食業界に流れ込んだ飲食バブルに乗って
ビジネスチャンスを掴みたいという、今思えば、けっこう安易な発想というか、
妙な野心があっただけというか、ま、若かったんですね。
で、卒業してからの流れはこんな感じ。
横浜・桜木町のレストランバーを運営【約2年】
大学当時にアルバイトをして居た飲食店の店長と共同経営のような感じ。
新卒にしては、そこそこ良い収入だったと思うけど、
色々あって黒歴史・・・。
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バーだけでなく違う業態も経験したいと思い恵比寿のレストランへ転職【約2年】
サービススキルを他のスタッフと競うように切磋琢磨の日々。
ここは話し出すとキリが無いくらいオペレーションスキル・サービススキル
共に鍛えられました。また別の機会で書こうかな。
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マネジメントに特化したスキルを身につけるベく某チェーン店へ転職【約2年】
初めて店長を務めるものの、しばらくの間自分の出来の悪さに日々ストレス。
在籍スタッフは40人近く居るし、お客様は毎日1,000人以上。
あー、人を動かすって、自分には無理ー。泣・・・と心身共に壊れそうでした。
※強いていうならば、ここが過去で一番「お店をやりたい」時期。
ここでの「お店やりたい」はただの現実逃避ですけどね。
悔しいので、なんとか自分のスキルを上げようと色々試した時期で、
幸い数字が悪くなかったのが心の支えでした。
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マネジメントスキルが身についた(気がした)ので、以前に勤めて居たレストランの会社のカフェ業態に店長として出戻り。【独立までの約8年】
いくつかの店舗、新規業態開発や、オープンニングも経験し、
良い時期もあれば、底辺を彷徨った時期もありました。
上手くいかないこともありつつ、最後に在籍した店舗は運営も3年ほど安定。
利益も確実に出て居たので、より会社組織を強くしていきたい、
同時に利益体質の仕組み作りがしたいと思って店舗で試したり、
提案していたことがいくつかありました。
しかしながら私の力及ばず、それを会社全体に波及、実現させることが
難しいと強く感じる一件があったこと、
プライベートでも様々なことがあったこと、
たまたまコレは!と思う物件(移転前の店舗)が出現したこと、
これらが2013年の春にまとめて起こったので「やる」ではなく、
「今やらなきゃ!」という思いが一気に湧き上がりました。
この流れで決断してから短期間で開業に至りましたが、「お店をやる」つもりは
それほどは無かったこと、お分かりいただけましたでしょうか。
だから開業資金も貯めていたわけではなく、かき集めてわずかな自己資金と
しましたが、開業時に使ったお金はほぼ日本政策金融公庫で受けた融資に
よるものでした。これから開業に向けて頑張っている方は、ホントに自己資金
できるだけ作って下さいね。返済ホントにしんどいから!
あ、話がちょっとずれたので元に戻します。
ずっと長い間「お店をやりたい」と思い描いてきた訳では無いですが、
腹を括ってからのスピードが自分でもビックリする程早かった。とは言え上手く行かないことだらけだし、越えなきゃいけない壁が度々出現するし、たくさん失敗するけれど、「やる」と決めたら自分の思うゴールに行けるまで、できるだけのことはしたい。近づいては離れを繰り返すゴールを目指しているうちに、そろそろ丸6年が経ちそうな感じになって来たと言うのが今です。