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この無理ゲーをどう切り抜けるか・・・

noteの更新が気づいたら2ヶ月ぶりになってしまって居ました。もう世の中の飲食店・飲食業界に限らず、様々な業界・業種、市民生活にまで新型コロナウイルスの感染拡大が影響していく中で、これまで私がnoteに綴って来たテーマに関連したことを、今このタイミングで何か書こうとするイメージが全く湧かないという感覚でした。

また、飲食店として一定の割合で存在するかと思うのですが、3月は異様に忙しかったのです。新型コロナウイルスの影響で、飲食店の客数が減少というニュースは2月の段階で既に話題になっていましたので、いつその状況に陥ってもおかしくはないと思ってはいたのですが、お仕事をしている方であれば、リモートワーク・時短での勤務・曜日を限定しての出勤など、勤務形態が変わり、その中で昼食・休憩の時間、早くなった退勤時間などで逆に普段なかなか来れない方のご来店が増えました。

ここ東京都板橋区中板橋はとても静かな街ではあるのですが、大都市池袋からも東武東上線で4駅。住んでる人口だってかなりの数。冷静に考えれば、まだ「外出自粛」も今ほど強いメッセージで発信されていなかったので、都心部から少しずれた場所の1 ROOM COFFEEは幸い客数減には至らなかったのだと思います。

また、春休み時期とも重なったせいか、大学生ぐらいの女子二人組、もしくは大学生ぐらいの子とお母さんという組合せが多かった気がします。あと、比較的長い期間通ってくれた方々が3月で卒業、あるいは転勤などで引っ越す前に、できるだけ通いたいと言って来てくれる方々もたくさんいらっしゃいました。なんとなくですが、都心部へのお出かけを控えたのかなーという、比較的近くに住むであろうご夫婦の新規ご来店も多かったように思います。もちろん、日々通ってくれている方々もペースを崩すことなく応援の意味合いも込めて通ってくれています。この状況下でありがたい気持ちは間違いなくあるのですが、同時に「来て大丈夫!?」と思ってしまう複雑な気持ちもあり、なんとも表現できない葛藤を抱えてながら営業しています。

そんなこんなで3月後半までは営業して来ましたが、3月25日の小池都知事の会見を受けて、営業日程の変更を致しました。とりあえず土日は休業、平日も営業時間を前後カットし、合計1時間半の短縮。経営的に言えば、完全に大ダメージです。月間の営業している合計時間を25%ぐらいカットしている上に、基本的には平日より高い売上の見込める土日を全てカットしてますからね・・・。

ということで、現時点での1 ROOM COFFEEはどうこの事態を乗り越えて行くかというゲームをすることにします。(※「ゲームをする」という言葉を使うと不謹慎と思われかねないですし、もっと深刻な状況の方もいるかとは思うのですが、こういうメンタリティで臨むという事で、私自身の精神状態を保つという意味でご理解下さい。)

さてさて、どうしようかな・・・。とりあえずは予防から。
しばらくは平日に限り営業を続けようと思っています。
「密閉」・「密集」・「密接」は出来うる限り避けます。
来店直後の手洗いをしていただき、換気を常にしておりますし、客席の間隔も隣のテーブルとは1.5mほど空けております。現在3名以上でのご来店はお控え頂いていますし、店内の客数も10名様を超えないように入場制限、仮に10名になっても人口密度が緩和され易いように滞在時間も1時間未満でのご利用をお願いしています。1時間を越えた方には一声おかけして、ご協力をお願いしています。意味合いとしては「そろそろ帰って下さい」とお願いするのは本当に心苦しいですが、小さなルールの徹底を促すことが、他の場所でもそういう意識を持って頂けることにつながればと思って、お声がけさせて頂いています。店内に関して言えば、こういう「ルール・お願い事」をしながら運営しておりますので、人と人との接触は比較的少ないのではないかと思います。

ただし、一歩外に出たら制御不能ですので、比較的近隣にお住いの方で、生活のサイクルの範囲(仕事の昼休みや休憩、帰宅途中、スーパーへの買い物途中など)でご利用していただけたらと考えています。
本来であれば、居住地域に関係無く近くの方はもちろん、遠くからでも1 ROOMに行きたいと思っていただけるような魅力あるお店にしたいと思って日々臨んでいるわけですが、今現在は「近くにお住いの方の精神安定剤」の役割を担えたらと思っております。

お店を開けていることが外出を促すことに繋がりかねないという思いは常に抱きながらの営業です。しかしながら、お店の運営もしていかなくては生きていけない。医療従事者の皆さんを始め、今この状況だからこそ、より忙しいお客様の顔を思い浮かべると、そういう方々のひとときの心落ち着ける場所としては開け続けたいとも思うのです。自分が世の中をサポートすることができるとしたら、それぐらいしかない。と思いつつ、「不要不急な外出は控えて下さい!」

やるのもやらないのも文字通り命がけの無理ゲー、どう生き延びて行こうかな。
イメージした策の一つを挙げると、「飲食店」→「テイクアウト」っていうのがありますが、実はホントはそんなに簡単では無いんですよね、テイクアウト。とは言え、色々考えていきます。泥臭くてもお店の運営は途絶えさせず、世の中にも足並みを揃えつつ、切り抜けて行きたいと思います。

やるのもやらないもの色々葛藤を抱えてにはなると思いますが、同業者の皆さん、心強いお客様がたくさんいることを信じて、自分自身の体調と精神を第一に考えてやって行きましょうね。もちろん、同業者では無い皆さんも、それぞれの立場での思いを抱えながらだとは思いますが、全ては身体があってこそ。お互いに、この局面を切り抜けて、お店で会える日を楽しみにしています!
このお店の灯りを消してしまう訳にはいかない。